音声付けた第2声調

 こんなの本当は続けて書かなきゃって分かってるんだけど。

 というわけで、今日は第2声調。

 まず最初に、第2声調は低子音が頭子音になることはない。ということはつまり、中子音か高子音が頭子音になるということ。

 次に、第2声調は声調記号が付く場合と付かない場合がある。

 声調記号が付く場合は「ไม้เอก (maieek)」で、この場合は「長母音+末子音なし」あるいは「長短母音+k、t、p以外の音の末子音」という組み合わせになる。

 声調記号が付かない場合は、「短母音+末子音なし」あるいは「長短母音+k、t、pの音の末子音」という組み合わせになる。

 では、論より証拠で見てみよう。


 <頭子音が中子音で声調記号 (ไม้เอก) が付き、「長母音+末子音なし」になる場合>

 「กี่ (kii)」「จ่า (caa)」「ด่ำ (dam)」「ต่ำ (tam)」「ป่า (paa)」

 <頭子音が中子音で声調記号 (ไม้เอก) が付き、「短母音+k、t、p以外の音の末子音」になる場合>

 「กิ่ง (king)」「จุ่ม (cum)」「เด่น (deng)*1」「บิ่น (bin)」

 <頭子音が中子音で声調記号 (ไม้เอก) が付き、「長母音+k、t、p以外の音の末子音」になる場合>

 「จ่าย (caai)」「ดื่ม (dUUm)*2」「ตื่น (tuun)」「บ่าย (baai)」「ป่าน (paan)」



 <頭子音が高子音で声調記号 (ไม้เอก) が付き、「長母音+末子音なし」になる場合>

 「ข่า (khaa)」「ฉี่ (chii)」「ถี่ (thii)」「ฝ่า (faa)」「ใส่ (sai)」

 <頭子音が高子音で声調記号 (ไม้เอก) が付き、「短母音+k、t、p以外の音の末子音」になる場合>

 「ขุ่น (khun)」「ฉิ่ง (ching)」「ถิ่น (thin)」「ฝิ่น (fin)」「หั่น (han)」

 <頭子音が高子音で声調記号 (ไม้เอก) が付き、「長母音+k、t、p以外の音の末子音」になる場合>

 「ข่าย (khaai)」「ถ่าน (thaan)」「ผื่น (phUUn)」「เสี่ยง (sian)」「ห่าง (haang)」



 <頭子音が中子音で声調記号が付かず、「短母音+末子音なし」になる場合>

 「กะ (ka)」「จุ (cu)」「ติ (ti)」「อึ (u)」

 <頭子音が中子音で声調記号が付かず、短母音+k、t、pの音の末子音」になる場合>

 「กัก (kak)」「จัด (cat)」「ดึก (dUk)」「ตับ (tap)」「บุก (buk)」「ปิด (pit)」

 <頭子音が中子音で声調記号が付かず、長母音+k、t、pの音の末子音」になる場合>

 「กาก (kaak)」「จาก (caak)」「ดีด (diit)」「ตูด (tuut)」「บีบ (biip)」「ปาก (paak)」



 <頭子音が高子音で声調記号が付かず、「短母音+末子音なし」になる場合>

 「ผุ (phu)」「สิ (si)」

 <頭子音が高子音で声調記号が付かず、短母音+k、t、pの音の末子音」になる場合>

 「ขัด (khat)」「ฉุก (chuk)」「ถัก (thak)」「ผุด (phut)」「ฝัก (fak)」「สัด (sat)」

 <頭子音が高子音で声調記号が付かず、長母音+k、t、pの音の末子音」になる場合>

 「ขาด (khaat)」「ฉาก (chaak)」「ถีบ (thiip)」「ผาก (phaak)」「ฝาก (faak)」「สืบ (sUUp)」

 さすがに我ながらいやになってきた。

 音声後づけしました。(4月18日)

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*1:長母音の「เ (ee)」は声調記号が付くと短母音になる

*2:口を横に大きく広げる「ウ」