国際翻訳デーの記事(タイの新聞「デイリーニュース」紙の記事)

2021930日のデイリーニュースオンラインの記事

 

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知ってる? 9月30日は国際翻訳デー

 

 「デイリーニュースオンライン」は、「国際翻訳」デーという、多くの方がこれまで知らなかったであろう重要な日をまたひとつ皆さんにご紹介します。ファンの皆さんぜひお見逃しなく。

 翻訳は、意思の疎通に用いられるヒトのコミュニケーション手段のひとつです。翻訳は、コミュニケーションを効果的にするだけでなく、個々人の理解をもたらすものでもあります。

 そこで本日、「デイリーニュースオンライン」は、「国際翻訳デー」にどういった由来があり、いかに重要であるかについて皆さんにご紹介します。

 「言語」とは、広義には、それを表現することで理解し合うことができる態度を意味し、狭義には、ヒトが意思の疎通に用いる体系という位置づけでの言語を意味します。

 なお、毎年9月30日は、ギリシャ語とヘブライ語の聖書をラテン語に翻訳した聖人ヒエロニムス(St. Jerome)を祝賀記念して「国際翻訳デー(International Translation Day)」とされており、ウルガタと呼ばれる聖人ヒエロニムス版の聖書は今でもローマカトリック教会の重要な聖書です。

 一方で、国際翻訳家連盟(International Federation of Translators:FIT)は、世界の翻訳者たちの総意を示し、各国において専門職としての翻訳を推進するとともに、国と国を融和に導き、世界の平和と安定の進展および強化に寄与する協力・理解の話し合いを円滑にするという重要な役割を担う、「言語の障壁をなくし世界の距離を縮めることに努める翻訳者・通訳者の功績を称える」べく、1953年に上述の国際翻訳デーを定めています。

 また、世界には現在、合わせて195の国があり、人口は約76億人で、意思の疎通に使われる言語は合わせて7,097言語あります。そして、全世界で使われる言語の3分の2近くがアフリカ大陸とアジア大陸を起源としており、アジア大陸のみで、使われる言語の数は世界最大の2,300言語です。続いてアフリカ大陸が2,143言語、太平洋地域諸国が1,306言語、アメリカ大陸が1,060言語、そしてヨーロッパ大陸が288言語です。一方、貿易、知識交換および外交方針の面で、国と国の、また、双方の意思疎通のために共通語として使われる言語には、英語、フランス語、スペイン語、ロシア語、アラビア語および中国語の6つの主要言語があります。