実は正しい意味を理解していなかったことに気付く時

 

ブログで色々と日本語のことを書いていますが、自分自身も言葉の意味を正しく理解していなかったということに気付くことがあります。

 

最近では翻訳の中で「打診」という言葉が出てきたのですが、いつものように国語辞典を調べてみると、私がイメージしていたのとは少し意味が違いました。

 

 「打診」という言葉は仕事のメールなどでもよく目にするのですが、「こういうことをお願いしたいと思っているのですがどうですか」といった、「依頼」まではいかないけれどもそれに近いニュアンスだと思っていました。

 

実際には辞書にはこのように書かれていました。

  1. 医者が患者の胸や背などを指先や打診器でたたき、その音で診察すること。
  1. 相手の意向を確かめるために、前もってようすをみること。「各人の意向を打診する」

まるっきり違うわけではありませんが、どちらかというと「様子うかがい」の意味合いのほうが強く、私が思っていたような「依頼を前提とした」よりももう少し前の段階のアクションなのかなと感じました。

 

それよりも、自分の無知をさらけ出すようで恥ずかしいのですが、1.の意味はまるっきり頭にありませんでした。当然1.の意味が語源でしょうから、そう考えると、どういう状態なのか分からないと次の段階に進めないので、まず初めにどういう状態なのかを調べてみるという意味合いなのかなと理解しました。ですから、やはり何か物事をする時の第1ステップなのかなと思います。

 

ただし、実際には、特にビジネスの場面では「依頼を前提にして」使っている人も少なくないのではないかと思います。そして、これを書くと前にブログで書いた話に戻ってしまうのですが、日本語原文で使われている言葉のニュアンスが本来の意味と微妙に違うと翻訳するのが難しくなります。

 

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