情報に振り回されないようにするには

今の世の中は情報で溢れかえっています。このような世の中で情報に振り回されないようにするにはどうすればよいのでしょうか。

 

情報を一切遮断するというのが一番簡単な方法に思えるかもしれません。情報自体に触れなければ情報に振り回されることはありませんから。しかし、今の世の中で情報を遮断するということは、当然インターネットの世界とも一切関わらないということですから、私も含めて多くの人にとってはかなりの難題です(と書いたところで、この世界にはそもそもインターネットにアクセスできない人たちが数多くいるであろうことを考えましたが、それについてはまた別の機会に考えたいと思います)。少なくとも、私はこの仕事を続ける限りインターネットなしではできませんし、そもそも私はインターネットの世界を使って自分の仕事のあり方を変えようとしているところです。

 

また、インターネット以外のメディアも含めて、一切の情報を遮断することは今の世の中ではどう考えてもマイナス面のほうが大きいと思います。もちろん時には知らなくてよかったということもありますが、世の中には知っていたほうがいいことがたくさんあるのも事実です。と言うのも、私自身が、ああこの情報を知ることができてよかったと思える情報をこれまでにインターネットなどからいくつも知ることができた経験があるからです。

 

それでは、あらためて、情報に振り回されないようにするにはどうすればよいのかと考えると、情報を見極める眼を養うことが結局一番の近道なのではないかと思います。では、どうすれば情報を見極める眼を養うことができるのかと言えば、様々な考え方や知識に触れたり、色々な経験をしたり、多種多様な情報に触れるしかないと思います。ただ、それではあまり答えになっていないと思いますので、もう少し突き詰めて考えてみると、これはあくまで私の個人的な狭い経験にもとづくものですので、そういう考えもあるのかぐらいに思っていただきたいのですが、「学ぶ」とか「何かを吸収する」という姿勢で情報に触れることが大切なのかなと思います。

 

特に目的意識もなく、何となく情報に触れていても、つまり、「受け身」で情報に触れていても、情報を見極める眼を養うことはなかなかできないと思います。逆に、「学ぶ」とか「何かを吸収する」という姿勢は「能動的」に情報に触れることなのかなと思います。

 

もう一つ重要なことは、物事を一つの面だけで見ないということです。どんな情報にも実は様々な面があります。同じ情報でも見方によって違う面が見えてきます。このことは、私がタイという外国で暮らしたことにより日本という国を客観的に見られるようになったことや、テレビ番組に出たことで番組制作者の視点でテレビを見るようになったことや(今はテレビは見ていませんが)、デパートでアルバイトをしたことでデパートのバックヤードを意識するようになったことにも通じるものがあります。

 

あと、もう一つ。情報に対して盲目的にならないこと。情報に対して「盲目的になる」とはどういうことかと言うと、その情報を自分なりにああでもないこうでもないと考えてみたり分析してみたりすることなく情報を鵜呑みにするということです。情報を鵜呑みにするのは知識と経験が足りない場合もありますが、私が思うに、考えるのが面倒くさいというのもあるのではないでしょうか。ですから、情報に触れる時にはやはり「考える」ということをしないと情報に振り回されてしまうのではないかと思います。

 

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