サービスを売り切りで終わらせない

何度も書いていますが私は翻訳と通訳という「サービス」を売っています。今日はそのサービスのあり方についての考えを書きたいと思います。

 

 私が売っているサービスというのは、相手が誰であれ、1単位いくら1日いくらという「売り切り」のサービスです。つまり、1度売ったらそれでおしまい。そのサービスからそれ以上のお金を得ることはできません。しかし、私は自分が売っているサービスを1度売ったらそれでおしまいではなく、なんとか継続的にお金が得られるようなサービスにできないかと考えています。

 

もちろん、私はお客さんにサービスを「売り渡す」わけですから、それを勝手に使って収入を得るということは間違ってもやってはいけませんし、もちろんそんなことはやりません。ですから、サービスから継続的にお金が得られるようにするには別の売り方にする必要があります。例えば、一人のお客さんではなく複数のお客さんにサービスを買ってもらうというのが一つの方法です。具体的には、書籍を翻訳してそれを売るということが考えられます。それが売れるか売れないかは別の問題として、書籍を翻訳して売り出せば、その書籍つまりサービスから継続的にお金が得られる「可能性」はあります。「売り切り」ではその「可能性」そのものがありません。このように、サービスから継続的にお金が得られるようにすることは「サービスを資産化する」と言えるかと思います。

 

次に、これは翻訳者や通訳者であればだれでも意識的にまたは無意識のうちにやっていることですが、自分が売ったサービスを通して自分自身が得られた知識や経験などを次の仕事(サービス)に生かすという方法です。これはお金という面では1度売ったらそれでおしまいなのですが、ただおしまいなのではなく、そのサービスが次のサービスにつながります。どうつながるかと言うと、あらたな知識や経験などを得て、それを次のサービスに生かすことで、サービスを生産するのにかかる時間を減らすことができます。以前翻訳について書きましたが、翻訳は1ワードいくらとか1字いくらで仕事を引き受けますので、翻訳の作業にかかる時間が短ければ短いほど時間あたりに得られる金額は上がります。例えば、それまで16時間かかっていた仕事が8時間で終われば、それまで2日で得られていたお金を1日で得られるようになるわけです。また、あるサービスで得られた知識や経験を次のサービスの品質の向上に生かすこともできます。そして品質が向上すれば、新しいお客さんの獲得や料金アップにもつながります。

 

ただこういったことはたいていの人が考えることで、これらにプラスして、私はサービスを生産し売る過程で発生する有形無形の事物を何らかの方法で収入につなげられないかと考えています。例えば、私は翻訳でも通訳でも相当な時間をかけて調べ物をします。その調べた内容は当然私が提供するサービスに反映されますが、せっかく時間と労力を費やして調べたことをそれだけで終わらせるのはもったいないと考えています。これらも考え方、やり方によっては別のサービスにつなげられると思います。

 

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