世の中の仕組みを知っておくということ

昨日書いたバッテリーの話を、店頭での価格が実はインターネットの価格よりも随分高くて損をしたというだけの話で終わらせるのはもったいないなと思います。

 

どうせなら、どうして店頭のほうがあんなに高いのかということまで勉強したほうがいいと思うからです。どんなことでもそうですが、知っている、知っておくというのはやはりとても大事なことで、世の中の色々な仕組みを知っておくことは自分の仕事にも間違いなくプラスになると思います。

 

というのも、世の中の仕組みを知っていると、自分の仕事を客観的に見ることができますし、自分の仕事を客観的に見られることはビジネスをする上でとても重要なことだからです。

 

例えば、翻訳という仕事で考えた場合、私もそうなのですが、翻訳者というのはたいてい、いかに質の高い翻訳をするかということに意識が向いています。もちろんこれは当然のことであり、前提条件として質の高い翻訳ができなければ継続的に仕事を獲得することは難しいと思います。

 

ただ、翻訳という仕事を「ある外国語(あるいは日本語)の文章の内容をいかに日本語(あるいは外国語)で適切に表現するか」という翻訳技術的な側面だけで考えるのではなく、ビジネスという側面からも考えることが必要だと思います。つまり、何か翻訳の仕事の依頼を受ける時には、その翻訳を依頼する「お客さん」がいるわけですが、お客さんはどういう目的で翻訳を依頼するのか、お客さんは翻訳に何を求めているのかといったことまで考えて、はじめてよい「仕事」ができるようになるのではないかと思うからです。

 

趣味でやるのであれば翻訳技術的な側面だけを追求すればよいのですが、仕事として翻訳をやる以上、常にお客さんのことを念頭に置いて翻訳しないといけないと思います。

 

また、世の中の仕組みを多少なりとも知っていれば、世の中のありとあらゆるビジネスの世界においてどういった場面で翻訳が必要とされるのか、また、今後どういった分野の翻訳が必要となってくるのかといったことにも自然と目が向くようになりますが、翻訳を仕事としてやるのであれば、こういった視点は翻訳者として必要不可欠なものだと思います。

 

そう考えるとやはり、これは実は翻訳者に限った話ではないのですが、翻訳の仕事をする人は世の中のことを色々と知っておかないといけないと思いますし、世の中のことを色々知っている人はやっぱりゼネラリストなのだと思います。

 

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