サービスの価値について2

私の場合は翻訳も通訳もエージェント経由の仕事が大半です。つまり、お客さんに直接サービスを売っているのは、私ではなくエージェントになります。私はエージェントにサービスを売っているとも言えるでしょう。また、いわゆる直請けの仕事も少しありますので、こちらはお客さんに私が直接サービスを売っていることになります。

 

エージェント経由の仕事の場合はエージェントと業務委託契約を結ぶ際に料金(単価)を決めるのが一般的です。最初はだれでも経験がないところからスタートしますから、妥当な金額というのが分かりません。ですから、エージェントに提示される料金で仕事を引き受ける場合が大半だと思いますが、経験を積み、力をつけていくとその料金では安すぎると感じるようになります。それでどうするかは人それぞれですが、私の場合は然るべきタイミングで値上げ交渉をします。ただし、一度決めた料金を上げるのは簡単なことではありません。当然エージェントは料金を上げたくないでしょうし、翻訳者や通訳者の側も料金を上げることで仕事が減るというリスクがあります。そこで重要なことは、自身が提供するサービスの価値はどの程度が妥当なのかを常日頃から考えておくことです。そういう意識を持っていれば、本来もっと高い料金で売れるサービスを極端に安い値段で売ることもありませんし、料金を高くしすぎてサービスが売れないということもありません。

 

これは直請けの仕事でも同じです。直請けの場合はサービス料金を決めるのはサービスの売り手である私自身です。お客さんはその料金が妥当であると思えばサービスを購入しますし、高すぎると思えば購入しないでしょう。あるいは、お客さんが法人である場合は予算の都合もあるでしょうが、いずれにしても、自身のサービスの価値に対して、つまり、サービスの対価として妥当な料金を付けられるかどうかが重要です。

 

よくよく考えてみれば、これは世の中にあるおよそ全てのサービスに当てはまることであり、自身が提供するサービスには一体どれほどの価値があるのかを常日頃から考えることはビジネスをする上で非常に重要だと思います。

 

ただ、自身が提供するサービスにどれほどの価値があるのかを判断するのは簡単なことではありません。では、一体どういった観点からサービスの価値を判断するのか?自身の考えを整理するためにも、このブログでは今後折に触れてこういったことを一人語りしていきたいと思います。

にほんブログ村 外国語ブログ タイ語へ
にほんブログ村