マクドナルドをなぜマック、マクドと言うのか

マクドナルド」はどうしてマックやマクドと呼ばれるのでしょう。

 

もちろん「マクドナルド」では長いからですね。

マクドナルド行かない?」と「マック行かない?」を実際に発音してみるとどうでしょうか?

「マック行かない?」はおそらく無理なくスムーズに言えても、「マクドナルド行かない?」は「マクドナルド」の発音が窮屈な感じになりませんか?だから、私たちは長い言葉を言いやすいように無意識のうちに自然に略します。さらに言えば、「マック行かない?」でもまだちょっと長いなと感じれば、「マック行く?」とさらに短く言うかもしれません。「マック行く?」だとさらに無理なく発音できます。

 

マクドナルド」、「マック」、「マクド」の3語を音節という観点で見ると、それぞれ6音節、2音節、3音節となります。ちなみに「行かない」は4音節、「行く」は2音節です。音節が長くなればなるほど発音した時に窮屈な感じになります。それは普段の会話では「マ ク ド ナ ル ド」のように一音一音切ってゆっくり発音することはまずないからです。ですから、音節が多い言葉は少しでも早口で言おうとすると口や舌の動きが発音に間に合わなくなります。

 

外国語を勉強している人はこのことをぜひ意識しておくといいと思います。どんな言葉でも「2音節」なら抵抗感なくスッと言えます。3音節だと場合によっては多少抵抗感がありますが、まだわりとスッと言えるでしょう。ところがこれが4音節になると抵抗感が出てきます。タイ語でも4音節や5音節の言葉になると大抵のタイ人ははしょった不明瞭な言い方になります。アナウンサーでさえ早口になると若干不明瞭な言い方になります。ですから、こういうはしょった言い方をされると、タイ語母語としない外国人には聞きにくくなります。

 

英語でも同じことが言えるでしょう。「refrigerator」なんて言葉は5音節もありますから、ネイティブの人でもおそらく言いにくいでしょう。だから「fridge」なんていう言い方があるんでしょうね。ちなみに「fridge」だと1音節です。後は、音節が多い言葉になると必ず強く発音する音節と弱く発音する発音があるはずです。そのあたりを意識するとタイ語でも英語でも発音の上達につながると思います。逆に言うと、日本人は「マクドナルド」のようなあまり強弱のない発音に慣れているので、音節に強弱のある英語のような言語の発音が難しく感じるのではないかと思います。

 

この「音節と発音の関係」は、スピーキングやリスニングでは重要な要素となりますので、いずれまた掘り下げて語ってみたいと思います。

 

ただ、自身が提供するサービスにどれほどの価値があるのかを判断するのは簡単なことではありません。では、一体どういった観点からサービスの価値を判断するのか?自身の考えを整理するためにも、このブログでは今後折に触れてこういったことを一人語りしていきたいと思います。

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