自分のサービスがどうお客さんの役に立つのか

正直に言えば、私はお金さえちゃんともらえれば、自分が翻訳した文書をお客さんがどう使うのかということに興味はありません。

 

私がしている産業翻訳や実務翻訳と呼ばれる翻訳はお客さんの「顔」が見えませんし、お客さんからフィードバックが来ることもあまりありません。ごくまれにエージェントを通してお客さんの声を聞けることもありますが、基本的には文書を翻訳し、問題がなければそれでその仕事はおしまいです。

 

ただ、昨日も書いたように、たとえお客さんからの直接のフィードバックがなかったとしても、実際には見えないお客さんの「顔」を想像するということは大切です。もちろん、私が仕事をしているのはお金を稼ぐためであり、生きていくためなのですが、好むと好まざるとにかかわらず自分は「サービス」を提供していますので、そうであれば、自分は何のためにサービスを提供しているのか、そして、自分のサービスはどうお客さんの役に立つのかということもよりよいサービスを提供するために考えるべきことです。

 

つまり、お金を稼ぐという観点から見れば、自分のサービスの対価である翻訳料をもらえれば、それで仕事の目的は果たせるですが、どうせなら少しでも人の役に立つサービスを提供したいと思うのであれば、必然的にただ単にお金を稼ぐ以上のことを考えることになります。そして、実のところ、よりよいサービスを提供することはお金を稼ぐという目的にも合致します。

 

先ほどは翻訳のことを書きましたが、翻訳と比べると、通訳の仕事はお客さんと直接会いますので、当然お客さんの反応も分かりますし、自分の提供するサービスがどうお客さんの役に立っているのかも分かりやすいです。そして、お客さんの「顔」が見えますので、実際にできるかどうかは別として、どういうサービスを提供すればお客さんの役に立つのかということも比較的想像しやすいです。

 

そう考えると、お客さんの役に立つよりよいサービスを提供するためには、お客さんの「顔」をいかにしてより具体的に想像することができるのかがカギになってくることが分かります。では、どうすればお客さんの「顔」をより具体的に想像することができるのか?今後の自身のサービスを考えていく上で、どうやらこのことを掘り下げていく必要がありそうです。

 

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