氷なのになぜ水

 以前このブログにも書いたが5月の終わりごろから週に一度タイ語を教えている。

 水曜日の今日がタイ語を教える日なのだが、そのタイ語レッスンの様子を少し。

 飲み物の話をしていて、「น้ำ (naam)」という言葉を教えた。「水」という意味である。

 そして、店で飲み物を頼む時に氷だけを頼むこともあるという話をぼくがした時に、じゃあ「氷」はタイ語で何と言うのかという話になった。

 そこでぼくが氷というのはタイ語では「น้ำ…」と言いかけると、「え、『氷』なのに『น้ำ』ですか」と言われた。

 ここでへたにタイ語を知っている人だと逆に何のことか分からないかもしれない。ぼくは曲がりなりにも翻訳という二言語を扱う仕事をしているので、この反応を聞いて「なるほど、おもしろいな」と感じた。

 つまり、こういうことなのである。日本語では「水」は「水」、「氷」は「氷」とまったく別の言葉なので、この人にとってはそれがスタンダードになっており、そこに「น้ำ」、つまり「水」という言葉が出てきたので、「氷」なのになんで「น้ำ(水)」なの?ということになったわけである。

 ちなみに、タイ語では「氷」のことを「น้ำแข็ง (naam-kheng)」と言うのだが、「แข็ง (kheng)」を説明する時、ぼくは目の前にあった小さなテーブルの木の枠を指でコツコツと叩き、こういうのを「แข็ง (kheng)」という言いますと教えた。ついでに近くにあったタオルを指でつまみ、こういうのは「แข็ง (kheng)」とは言いません、と言ったらどうやら意味を理解してくれた。

 そう。「แข็ง (kheng)」とは「硬い」というような意味があり、タイ語は説明する言葉が後に来るので、「น้ำแข็ง (naam-kheng)」というのは「硬い水」というような意味合いになり、これが日本語でいうところの「氷」を意味するわけである。

 それから話がそれるが、今は毎週火曜日は通訳の仕事の日なのだが、7日の通訳の時にこの「แข็ง (kheng)」という言葉の使い方である意味初歩的なミスを犯した。明日はこれについて書こうと思う。



 前の日に問い合わせのあった翻訳会社からいきなり電話で翻訳の依頼が来た。おそろしきブログランキング効果、なわけはないのだが、とにかくありがたいことである。

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