基本単語を身に付ける その2

 一昨日の日記でモジュール1のことを「日常生活のことならたいがいのことは意思の疎通が図れるぐらいの内容」だと書いたが、いやいくらなんでも最初のレベルだけでそこまで話せるようにはならないだろうと思われた方もいるかもしれない。

 では、モジュール1で勉強する単語は何語ぐらいあるのだろうか。この機会に実際に数えてみたのだがなんと500語を越えていた。しかもこれはテキストに載っている単語だけであり、授業の展開によっては先生がテキストに出てこない単語を教えてくれることもある。

 ちなみに日本の中学3年間で勉強する英単語がおよそ1000語ほどであり、英語を母国語としている人の日常の会話や映画の中の台詞の大半はこの中学3年間で勉強する単語だそうである。そう考えると、ひとつには、たったの1ヶ月で500語を越える言葉を勉強するというのはやはり相当な内容であるということが言えるし、もうひとつは、この500語を越える単語が身に付いていれば、日常生活のことならたいがいのことは事足りるというのもあながち大げさではないということも言えるのではないと思う。

 ただし、この「身に付いていれば」というのが曲者で、これはただ単にこれらの単語の意味を全て覚えているというだけでなく、それらの単語を意思の伝達の手段として使えるというつもりでぼくは書いており、当時のぼく自身も含めて、1ヶ月間勉強したからと言ってそれですぐに全ての単語が「身に付く」ようになるのかと言えば、やはり実際には1ヶ月で全てを身に付けるのは難しいと思う。ということは、つまり1ヶ月だけで「日常生活のことなら〜」というレベルに達するのは現実にはなかなか簡単ではない。

 じゃあ例えばこの500語を越える単語がどの程度の期間で「身に付く」のかというのは、これはやはり何日か前に書いたように、実際にこれらの言葉をしゃべったり聞いたりする時間の多少にかかってくる。つまり、相当な時間を費やさないと身に付かないとぼくは思っている。そして、1日は誰にとっても24時間であり、そのうち学校で勉強する時間と寝る時間を差し引くと、残りの時間というのはおのずと限られてくるのだが、後はその残りの時間の中で、学校で勉強した言葉をどれだけ使うかにかかってくる。

 上達の早い遅いというのは、ひとつには目的意識の強弱によっても違ってくると思うが、もうひとつは、この学校以外の時間の過ごし方が非常に重要になってくるということをぼくは学校に通っていた当時から感じていた。