結果は

 青年海外協力隊の2次試験は合格すればその通知が自宅に届くということであったが、電話して母に尋ねたところ通知は届いていないということだった。つまり、試験には通らなかったということである。

 あの時はさすがにちょっとショックだったのを覚えているが、今にして思えばあそこで試験に落ちたのはよかったと思う。

 試験の結果を聞いた2日後ぐらいだったと思うが、カオサン通りの公衆電話からタイ語学校に電話をかけた。言うまでもなくタイ語学校でタイ語を勉強しようと思ったからである。ところが、いざ電話をしてみると入学まで3ヶ月待たなければならないことが分かった。この時は8月の半ばだったので、学校で勉強ができるのは11月の中旬からということになる。

 いきなり3ヶ月もの時間ができたのでとまどった。さて、タイ語学校に入学するまでどうしたものか、と。

 ちなみに、当時のぼくは数字はもちろん、かんたんな挨拶言葉やちょっとした疑問文などのタイ語は知っていて、いわゆる片言のタイ語はできたものの、文字の方はほとんど読めない状態だった。

 そこでぼくは、タイ語学校での勉強が始まるまで独学でタイ文字の勉強をすることにした。