ポーホック対策(その2)

 通称ポーホックと呼ばれる外国人のためのタイ語能力検定試験は5つの問題からなっている。

 まず、1つ目は書き取りである。つまり、試験官が読み上げるタイ語を書き取っていくのである。

 2つ目は文章読解。タイ語の文章を読み、その文章に関する設問に答えていくというものである。

 3つ目は手紙。手紙は誰にどういう目的で書く手紙なのかによって形式が決まっており、その形式に従って手紙を書くという問題である。

 4つ目は作文。与えられたテーマに沿ってタイ語(当たり前か)で作文するという問題である。

 最後は音読。与えられた文章を音読し、その後、試験官からの2、3の質問に答える。

 ぼくが試験を受けた2001年の12月はこのような内容の試験であった。

 ということで、学校では音読以外の4種類の問題を毎日ひたすら勉強した。さすがに試験のための勉強ということで今までの授業と比べると面白みには欠けた。また、直前に大量の先生が辞めるというアクシデントがあったせいか、午前中の4時間の授業以外に、学校は午後も1時間音読の授業を開いてくれたので(おそらく校長にも危機感と意地があったものと思われる)、この時期は1日5時間の授業が行われていたことになる。ただし、午後の授業は希望者のみで、ぼくも最初の2、3日は午後の授業に行っていたのだが、他の生徒が読むのを待つ時間が長く(しかも読むのが遅い人と同じ部屋だと余計時間がかかる)、時間がもったいなかったので、午後は学校には行かず、その分自分で勉強することにした。そのほうが能率的だと判断したからである。