学校教育における情報教育の必要性

数日前に、「情報に振り回されないようにするには」どうすればいいのかについて書きました。

 

 情報に振り回されないようにするために個人レベルでできることはたくさんあるのですが、情報というのは場合によっては今や世界や国家にも大きな影響を与えうるものですから、国の学校教育にも情報教育を取り入れたほうがいいように思います。

 

私は現在の学校教育のカリキュラムには疎いので、学校で情報教育がなされているかどうか知らないのですが、「情報とは何か」、「情報の役割とは何なのか」といったことはきちんと教えてしかるべきだと思います。というのも、国民が全体として情報に振り回されてしまうと、国益という観点からもマイナスだと思うからです。

 

例えば、私は個人的にはマスコミのミスリードに関しては非常に気掛かりに思っています。ですから、例えば新聞記事について、同じ出来事のことを書いた記事であっても、実は新聞によって書き方が随分違うのだという事実は、少なくとも中学生であれば知っておくべきことだと思います。ただし、教えるのは上述のような「客観的な事実」であって、教師(もしくは外部から招かれる講師)の個人的な考え方を一方的に伝えることはあってはなりません。私は中学生の時に社会科の教師が、「中曽根首相は消費税を上げないと約束したのに嘘をついた」と授業の時に言っていたのを今もよく覚えていて、その当時は特に何も思わなかったのですが(ただ、これを聞いて中曽根首相は嘘つきなのだと思ったかもしれません)、今考えるとこれは大変に危険なことだと思います。

 

また、昔テレビを見ていた時から気になっているのですが、ニュース番組でアナウンサーやキャスターなどがやたらと自分の意見を主張し、しかも主張するのが自分の役目なのだとすら思っているように見受けられますが、ニュースにおいて最も大切なことは「客観的な事実」を視聴者に伝えることであって、それ以外の何物でもありません。

 

ですから、私が学校教育に情報教育を取り入れたほうがいいと書いたのは、そういったマスメディアの現状があるので、国民ひとり一人が情報を客観的にとらえられる能力をつけることが、個人としても国家としても非常に重要だと考えるからです。

 

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