はじめての翻訳

 タイ語学校にも行かなくなって、次の学校どうしようかなあと思いながらも目的のない夏休みのように何となくだらだらと時間が過ぎていく、そんな日々を送っていたある日のこと、いつものように*1某日本語無料情報誌の求人欄を読んでいると、タイ語翻訳の仕事の募集の記事が目に入った。

 その内容は、テレビ番組製作会社でのタイ語の翻訳の手伝いとかいうようなものであった。

 そこでぼくはさっそくその記事に載っていた番号に電話をかけた。電話に出たのはタイ人の女性で、求人の記事を見た旨を伝えると、まず面接をするということになった。そして、時間とオフィスの場所を聞き、後日面接することになった。

 この会社のオフィスの場所はスクムウィット通りのオフィスエリアにあるビルの1室であった。最初はそのビルだと思われるところに着いたのだが、電話で聞いた階に行ってもそれらしき名前の書かれたオフィスが見つからなかったのだが、会社に電話をかけてみるとやはりそのビルで間違いなかった。

 オフィスに入ると、そこには男性と女性が1人ずついるだけだった。それにオフィス自体もそれほど広くはなかった。

 面接をしてくれたのは男性のほうで、どうやらこの人がこの会社の代表のようであった。そして、ひととおりのことを聞かれた後、翻訳のテストをするということになった。ただし、特に時間の制限はないということだった。

 文章はタイ語で、内容は短いニュースの記事が3つであった。ちょっとはっきり覚えていないのだが、たしかこの時は辞書を持ってきており、その辞書を見ながら翻訳したような気がする。

 家では学校のテキストの文章などを練習のために日本語に訳したりしていたが、もちろん本格的に翻訳の勉強をしたこともなければ、仕事として翻訳をしたこともないので、短い文章とはいえけっこう時間がかかった。そして、なんとか翻訳し終わり、どうするのかと思っていると、今度は翻訳した文章の内容をタイ語で説明してくれと言われた。

 タイ語で説明してくれと言われ、少しとまどったのだが、ほんのついさっきまで翻訳していた文章なので、正直に言うと、まだ原文のタイ語をだいたい覚えていた。だから、自分が翻訳した日本語を見ながらタイ語でその内容を説明していった。



 翻訳ランキングはあともうひと息で1ページ目になりそうだというところまできた。ありがたいことである。

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*1:日本語の無料情報誌はアパートに住み始めてから定期的に読むようになっていたが、とにかくまずきまって最初に見るのが求人欄であった。このことからも分かるように、次の学校をどうしようかと思いつつも仕事のことも考えていたという中途半端な状況であった。