習うより慣れよという話

私が初めてお金をもらってタイ語の文章を翻訳したのは2002年の2月ですが、手書きで翻訳しました。手書きで翻訳の仕事をするなど今では信じられない話ですがその時はまだパソコンすら持っていませんでした。

 

その時はまだタイに住んでいた頃で、タイ語の翻訳の仕事を本格的に始めるようになってパソコンを買いました。ですから、当然それまでWordもExcelも使ったことはなく、翻訳の仕事を始めて使うようになりました。

 

要するに必要に迫られて使うようになったのですが、最初はWordのこともExcelのことも何ひとつ知らなかったのに、曲がりなりにも使えるようになったので、やはり習うより慣れよということなのかもしれません。

 

仮に最初にWordやExcelの使い方を勉強する機会があったとしても、最初に使い方だけ勉強して後から実際の仕事で使うよりも、とりあえず使ってみて、ある程度慣れてから勉強したほうが効率がいいのではないかと思います。

 

何もこれはWordやExcelの話に限ったことではなく、例えば、語学にしても、ある程度の実践経験がないうちは、中級や上級のテキストをいくら一生懸命読んでもあまりよく分からないということがあると思いますが、それと同じことだと思います。逆に、ある程度力がついた後であらためて同じテキストを読んでみると以前は分からなかった箇所が分かったというのもよくある話です。

 

私はWordもExcelも、それにPPTもほとんど翻訳の仕事でしか使うことはなく、これらを使って自分で文書を作成するということがほとんどないので、特にExcelは今でも表計算などの機能はあまりよく知りません。Wordは翻訳の仕事でも一番よく使いますので機能もある程度は知っているつもりですが、当然ながら、まだ知らない機能もたくさんあるはずです。

 

例えば、一昨日の「翻訳作業における訳文のチェック」の中で、スペルミスのチェックの際にWordの一括置換を使って特定の単語をハイライトすることを書きましたが、実はこの文章を書いた後に、置換機能で自分のやっていたのと違う使い方があることをネットで知りました。

 

具体的に言うと、今まで私は、特定の単語を一括でハイライトする時に「置換後の文字列」にも「検索する文字列」と同じ言葉を入れて置換していました。もちろんこのやり方でも特定の単語を一括でハイライトすることはできるのですが、実は「置換後の文字列」には何も言葉を入れなくても、置換の書式を「蛍光ペン」にするだけで、特定の単語を一括でハイライトすることができるのです。(以下がその画像です)

 

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今までこのことを知らなかったがために、「置換後の文字列」にも言葉を入れて余計な時間を使っていましたし、余計な時間を使うだけではなく、「置換後の文字列」に言葉を入れる時にコピペし間違えるリスクまでありました。こういう作業は機械的に行うのでそういうミスをするリスクがどうしてもあるのです。

 

ということで、「習うより慣れよ」ではあるのですが、やはり、慣れるだけではなく習うことも大切だということです。

 

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