日本語を変換してから外国語に訳すという方法

 

日本語を外国語に訳す時に日本語をいったん変換してみるというやり方があります。

 

ビジネス文書や公文書、わりと硬めの文書は漢語の言葉が使われている割合が多く、漢語というのは意味が頭にすっと入ってこなかったり、意味が抽象的だったりすることが少なくありません。そんな場合は漢語の言葉を和語に変えてみると意味が頭にすっと入ってくることが少なくありません。

 

例えば、「用途」という言葉がありますが、一見するとなんでもないような言葉なのですが、(少なくとも私の場合)意味は分かっているつもりなのですが何となく頭にすっと入ってきません。そこで、この「用途」という言葉を「使いみち」に置き換えてみると、言葉の意味が頭にすっと入ってきて外国語に訳しやすくなります。

 

このことを考えた時に、先日ブログに書いた「やさしい日本語」と全く同じであることに気が付きました。ですから、やさしい日本語というのは、漢語ではなく和語、いわゆる大和言葉のことだと言えるかもしれません。

 

また、これは私が現在、日本語からタイ語への翻訳の仕事をしていて感じていることなのですが、漢語というのは抽象的なので、文章を書いている本人も何となく感覚で使っていて(母語というのはそういうものではあるのですが)、実はその言葉が持つ本来の意味から考えると不正確な使い方であるというのは実は意外と少なくなくて、こういった不正確な言葉の使い方というのが、実は思いのほか翻訳者を悩ませます。

 

そして、この日本語原文の質の問題について考えた時に、別の視点からある考えが浮かんだのですが、それについては、いったん自分の中で整理をしてから、また日をあらためて書きたいと思います。

 

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