自分で書いた文章をもし自分で訳すとしたら

昨日Google翻訳で自分の書いた文章を翻訳してみてふと考えました。もし、自分が書いた文章を自分で訳すとしたらどうか。

 

まず、自分がタイ語で書いた文章を日本語に訳すとしたら、きっとそれほど難しくはないと思います。自分が書いた文章ですから、何が言いたいのかは分かっているし、母語である日本語のほうが表現の幅が広いのでたいていの内容は日本語で表現できるはずだからです。もし日本語に訳すのに苦労する可能性があるとしたら、それは私がタイ語タイ語としてダイレクトに理解している言葉を使っている時です。これはうまく説明するのが難しいのですが、私が身に付けたタイ語は実は2種類あって、一つが学校や参考書で学んだタイ語で、もう一つがタイでの生活で自然に身に付けたタイ語です。後者については理屈抜きで覚えた言葉や言い回しであり、いわばネイティブが母語を身に付けるのに近い形で覚えた言葉なので、いざ日本語に訳そうと思っても場合によってはすぐに適当な日本語が出てこない可能性があります。

 

次に、自分が日本語で書いた文章をタイ語に訳すとしたらですが、これはとても難しいと思います。もちろん内容によりますが、ただ単に情報を伝えるだけの文章ならともかく、自身の感じたことや考えたことを抽象的に表現しているような文章は、たとえ自分が書いた文章であってもタイ語、つまり、外国語に訳すことは簡単ではありません。この場合、日本語で書いた文章ですから、何が言いたいのかは分かりすぎるほどよく分かっています。ですから、問題は、その何が言いたいのかは分かっている内容をタイ語ぴったしカンカンに表現できるかどうかなのですが、そこはやはり以前ブログにも書いたように、表現力の限界という問題があります。ですから結局、人が書いた文章であれ、自分が書いた文章であれ、日本語で書かれたものをタイ語(外国語)に訳すのは簡単なことではないということです。

 

これは、先ほどの自分がタイ語で書いた文章を日本語に訳す場合とは逆で、日本語で書く文章というのは、生活で自然に身に付けた言葉が自分の語彙の中でもかなりの割合を占めますから、そういう理屈抜きで覚えた言葉は外国語に訳すのが難しい場合が多いです。例えば、先ほど私が使った「ぴったしカンカン」などはいい例です。と書いてから気付きましたが、この言葉に関してはタイ語でちょうどいい言葉がぱっと思い浮かびました。思い浮かんだ言葉は“ตรงเป๊ะ”という言葉なのですが、意味は「ぴったり」というのを強めた言い方の話し言葉です。この言葉などは私が生活の中で自然に身に付けた典型的なタイ語ですから、生活の中で自然に身に付けた言葉同士であれば、割とすんなりもう一つの言語に訳せる場合が多いかもしれません。

 

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