惑う日々

 実はいろんなことに惑っている。仕事に惑い、生活に惑い、人生に惑い。

仕事ひとつとっても、実のところ、これがほんとうに自分のやりたい仕事なのか、このままこの仕事を続けていくべきなのかと惑っている。誰にも強制されることなく自分の意思で選んだ仕事であるにもかかわらず、である。客観的に見れば、こんなふうに惑えるのは非常に恵まれた環境にあると言えるのだろうし、実際にそうだと思う。

人間だから惑うのは仕方ない。いや、惑うことは、ある意味では人間の証であると言えるかもしれない。自分だけではない。この人もあの人もみな大なり小なり心に惑いを抱えているはずだ。

だから、惑うのは別にかまわないが、人生の時は惑う間にも刻一刻と進んでいるのだから、せめて現実からは目をそらさず、惑いの中で何とか現実と折り合いをつけていく。それが最低ラインかなと思う。