タイに帰省して思ったこと

バンコクの交通事情>

 バンコクで車に乗っているとつくづく嫌になる。これが率直な実感である。

 渋滞はうれしいことではないし、できればないほうがいいのだが、これはもうしょうがないものとして諦めている。嫌になるのはその交通マナーである。もちろん、日本の地方都市で車を運転するのと同じ感覚ではバンコクでは運転できないというのは助手席に乗っているだけでほどなく理解できる(タイでは免許がないので基本的には自分では運転しない)。例えば、交差点で右折する際に日本の地方都市の感覚で対向車の流れが切れてから曲がろうとしていたら、いつまでたっても曲がれないし、車線変更にしてもそれは同じことである。だから、日本と違って、少々、いやかなり強引に突っ込んでいかないと右折も車線変更もできない。それは分かる。しかし、それを差し引いても、バンコクのドライバーというのはあまりにも身勝手極まりないように思う。渋滞している道路ではとにかく我先にというドライバーばかりだし、車線変更でもウインカーは出さない。それに駐車の仕方もひどい。先日、チャイナタウンに行った時にあらためて思ったのだが、あんな車の往来の激しい通りであっても、なんの躊躇もなしに屋台の横に路駐して、何食わぬ顔をして料理を注文している奴を見ると、思わず頭をかち割ってやりたくなる。

 そんなわけで、仮にタイの運転免許を持っていても、バンコクでは車の運転はしたくない。