タイ語翻訳者 in Bangkok now.

 実は先月の26日からタイに「一時帰国」している。昨年もこの時期に一時帰国しているのでちょうど一年振りの里帰りである。ちなみに、日本に戻るのは今月の24日の予定である。

 「一時帰国」と書いたが、私の場合はホテルに滞在するわけではないので、観光という気分ではなく、日本でお盆に実家に帰ってだらだらと過ごすようないわゆる帰省に近い感覚である。

 これを読んで、1ヶ月近くもタイに行けるなんていいなあと思う人もいるかもしれないが、タイに来てからも翻訳の仕事はしている(さすがに1ヶ月近くも何もせずにいるわけにはいかない)。これが翻訳の仕事のいいところであり、ネットが常時使えるところであって、ある程度辞書類の環境さえ整っていれば、タイにいても日本からの仕事を受けることはできるのである。ちなみに私の場合は、妻の実家では無線ランでいつでもネットが使える状態なので、ちょっとしたメールチェックはi-phoneで、仕事はノートPCでしている。

 さて、このブログでは普段はタイ語の翻訳に関することばかり書いているのだが、せっかくタイにいるのでたまにはこちらでのことを書こうと思う。
 まず食事については、日本にいる時から、あれが食べたいこれが食べたいと思いを巡らしていたので、こちらに来て思う存分タイ料理を満喫している。ちなみに私が言うタイ料理とは、うちの近所の屋台や食堂で売っているようなものがほとんどで、結局一番食べたいのは、そういう普通の料理なのである。ただし、近所の店ならなんでもいいわけではもちろんない。うちの近所は住宅地でしかも近くに大きな市場があるので、食べ物を売っている店はそれこそ山のようにあるのだが、それぞれの店の味の良し悪しには歴然とした差がある。だから、いくら食べ物屋の数が多くても、おかずを買いに行ったり、食事をしに行ったりする店というのは数が限られてくる。例えば、クイティオ屋なんていうのはそれこそそこらじゅうにあるわけだが、タイに戻ったらここにはぜひ行きたいという店は2軒ほどである*1。特にそのうち1軒は絶品で、麺にルークチンヌアだけという極めて素朴なクイティオなのだが、麺、ルークチン、汁のどれをとっても最高で、まさにSimple is bestの代名詞のような店である。ちなみに値段も安く、10バーツ、15バーツ、20バーツの3種類がある。

 あと、タイに帰省してすることと言えば、在タイの知人に会うことである。私が会う知人と言うのは、日本人の場合はほとんどタイ語に関連する知人であり、タイに長く住んでいる人が多く(10年以上の人も多く、5年以下という人はほとんどいない)、しかも年代もぼくと同程度が年上が多いので、やはり話がしやすい。一方、タイ人のほうは妻の友人がほとんどなので、日本人の知人より全体的に年が若く(だいたい30前後)、こちらはまた日本人の知人と会うのとは当然ながらまったく違うノリになる。また、一口にタイ人と言っても、バンコクっ子と地方の人では気質も違うであろうし、バンコクっ子であっても、各人のバックグラウンドによってまた雰囲気も違ってくると思うが、妻の友人の多くは大学時代の学部の仲間であり、妻の学部がまた、マスコミ・ジャーナリズム学部という特殊な学部なので、彼らの雰囲気も一種独特なものはあるように思う。

*1:タイ人の場合はバミーの店でもクイティオと言うが、ここでいうクイティオ屋とは米麺のことで、バミー屋はバミー屋でまた別に行きたい店がある。