タイ語翻訳をやるにはやはり英語が絶対に必要だ(再)

 もちろん英語の能力が全くなくてもタイ語(から日本語へ)の翻訳はできる。ある程度のレベルまでは。

 しかし「ある程度のレベル」を越えてさらにタイ語翻訳のレベルを上げようと思ったら、それこそ「ある程度の」英語の能力が必要になってくる。どうしてか?


 その前にひとつ断わっておくが、これは技術翻訳や実務翻訳と呼ばれる分野の翻訳を前提にして書いている。

 大雑把に言ってしまえば、例えば、科学技術や経済といった分野におけるタイ語というのは、ある程度のところまで英語による情報、つまり英語で書かれたデータを下敷きにしているはずであると考えるからである。

 翻訳という作業における読解とは、もちろんその言語の文法知識が拠り所になることは間違いないのだが、それと同時に、書かれている文章の内容についての背景知識というのが非常に重要になってくる。

 そしてその背景知識とは、元を辿ればおそらく多くの場合が英語の知識であり、翻訳の下調べの段階で、あるいは翻訳作業以前の日頃の知識の蓄積という段階でも、英語のテキストがある程度の速度をもって読めるということが、翻訳の質ということを考えた時にかなりのアドバンテージになるように思われる。もう少し分かりやすく言うと、Googleで翻訳の調べ物をするにしても、日本語とタイ語のページだけでなく、英語のページも調べることができれば(もちろんある程度の速度をもって、という必要はあるのだが)、より厚みのある調べ物ができるようになると、つまりはそういうことである。

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