日本で何をする?(その三)

 実はこの話は以前ミクシィの日記に書いており同じことを書くことになるので恐縮だが、このブログでは初めてということでお許しいただきたい。

 まずハローワーク。こちらは電話で会社に直接連絡を取って履歴書と翻訳・通訳歴を送った。前回も書いたように、ぼくの住んでいる県にタイ語がビジネスレベルでできる人などそうはいないだろうと思っていたので、大丈夫だろうとは思っていたがひとつだけ不安があった。電話をした時に、会社のある市に住むことは可能か(つまり引っ越しすることは可能か)と聞かれ、それは難しいと答えたことである。つまり、相手としてはできれば地元に住んでいる人間のほうがいいということになる。また、この市自体はぼくの住んでいる市から電車で25分ほどの距離なのだが、会社は駅からけっこう離れたところにあるということで、これも不安材料のひとつではあった。

 何日かが経ち、たしか電話だったと思うが会社から連絡がきた。結論から言うと、だめであった。経歴は申し分ないが諸事情で採用に至らなかったそうである。ということで残りひとつ。しかし、こちらは翻訳の仕事が片付いてからである。

 そして、10月半ばにようやく翻訳の仕事が終わり、例の派遣会社に登録に行った。前にも書いたように登録に2時間以上かかり、ようやく担当者との面接となったのだが、例の社内通訳の仕事のことを聞くと、なんともうすでに募集は終了しているとのこと。今(2007年10月現在)のぼくなら9月の半ばに募集していた仕事が1ヶ月も経ってまだ残っているはずのないことなど当然分かるのだが、この当時(2006年10月)のぼくはまだ通訳の募集は残っているものだとばかり思っていた。これはショックであった。ぼくが派遣会社に登録したのは、ただひとつこの社内通訳の仕事に応募するためであり、その他のことは何も考えていなかったからである。しかもその給料がかなり安いのでもうちょっと何とかならないかと交渉しようとまでぼくは思っていたのである

 予想外の事態に途方に暮れているぼくに対してその担当者は、「ただ、短期の仕事ですが別のタイ語の通訳の仕事があります。」と教えてくれた。いやぼくとしてはあくまで長期が希望なのだが、というかこの担当者にも長期が希望であることはすでに伝えているのだが、もはやこの時のぼくには選択の余地などなかった。そして結局ぼくはこの短期の通訳の仕事を引き受けることにした。日本に戻ってきてから初めての通訳の仕事である。

 どちらがよいということは言えないのだが、少なくとも今の時点では、ぼくは上の2つの仕事が決まらなくてよかったと思っている。通訳(翻訳も含む)という業務のわりにはやはり給料が安かったからである。しかし当時のぼくは先がまったく分からない状況で何よりもまず安定した収入がほしかったのも事実である(今でも安定した収入がほしいことには変わりないが)。



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