なんちゃって翻訳&通訳(その4)

 一番大がかりだった仕事は何といっても番組の撮影である。

 この撮影では、前回のコスプレイベントの取材で同行した日本人のリポーターが番組の司会者をつとめた。

 そして、今回は番組の撮影ということでさすがに台本が用意されていた。内容はバンコクの観光地を日本人リポーターが案内するというもので、要するに観光スポット案内である。日本人のリポーターはタイ語はほとんどできないので、タイ語の台本をぼくが事前に日本語に訳し、その日本人レポーターに目を通してもらったのだが、どうもその台本の内容がお気にめさないようだった。日本語の表現そのものに不満があるというのであれば、それは翻訳の仕方が悪いのだし、言い方は司会役の満足の行くように変えればよいのだが、台本の内容というか構成そのものも不満だったようで、このままではできないと言われたが、内容についてはぼくには何の権限もないし、日本語に訳した台本を見せたのがすでに撮影の前日の夜だったので、ぼくとしてはどうしたものかと困ってしまった。ただ、この時も思っていたのだが、今考えても、お金を出すのは会社なわけで、内容について決める権限は当然会社にあり、雇われている立場のレポーターは最終的にはその内容に従わなければならない。ただし、ぼくは翻訳と通訳という立場なのでそれについてはこのリポーターには何も言わなかったが。

 撮影当日は朝6時集合で、1日かがりの撮影になる予定であった。それまで同行した取材は2、3人で行っていたのだが、今回の撮影では、それまでの仕事ではいなかったカメラマンやメーク担当の人も来て、総勢7人ぐらいの(それまでと比べると)本格的な撮影だった。

 そして、全員が揃った後、最初の目的地である水上マーケットに向かった。



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