なんちゃって翻訳&通訳(その2)

 時期的にはちょうどワールドカップの頃だった。

 日本開催(正確には日韓共催だが)のワールドカップであるにもかかわらずタイにいたわけだが、ワールドカップの試合をテレビで見るにはタイにいたほうがよかった。タイでは予選から決勝までのすべての試合を地上波で放送していたからだ。しかも複数の局で。

 そんなわけで、この時期は暇を持て余していたのでずっとテレビでワールドカップばかり見ていたのだが、そんな時に仕事の依頼があったので、それはうれしいのだが、せっかく時間だけはたっぷりあったのに、ちょうど仕事の依頼が4年に1度のこのワールドカップの時期に重なったので何ともタイミングが悪いなと思ったものである(それまで半年ほどは日本に帰っていた時期も含めてプー太郎生活だったので)。

 さて、テレビ番組制作会社ということで取材の仕事に行くこともあった。

 ある時、バンコクから車で2時間ほどのスパンブリー県(จังหวัดสุพรรณบุรี)にあるスポーツ学校を訪ねた。

 この学校はさすがにスポーツ学校らしく、タイでは非常にマイナーな存在である野球をやっている生徒もいた。そして、その当時、生徒たちに野球を教えていたのが、JICAから派遣された青年海外協力隊員の日本人男性だった。この取材では野球部の生徒とその監督である青年海外協力隊員の日本人にインタビューすることになっていた。

 この時はタイ人2人とぼくの3人で行ったので、日本人監督にインタビューするのがぼくなのはまあ当然だとしても、なぜかタイ人の生徒へのインタビューまでぼくがすることになった。しかも、質問する内容まで考えてくれと頼まれ、行きの車の中で質問を考えた。

 インタビューの前に生徒たちが練習する様子をビデオで撮ったのだが、さすがにスポーツを専門にやる学校の生徒だけあって、さすがにうまかった。ただ、それもそもはずで、この学校の生徒の中にはタイの全国レベルの大会はもちろん、東南アジアやアジアレベルの大会、あるいは国際レベルの大会にタイ代表の選手として出場するような生徒もいるぐらいで、野球部の選手たちも日本に試合に行く予定があるということであった。

 正直インタビューした内容はあまり覚えていないのだが、好きな日本のプロ野球選手を尋ねて、インタビューを受けた選手が松井が好きだと答えたので、タイみたいな野球がマイナーな国で松井のことを知っているとはさすがに野球をやっているだけのことはあるなと感心したのは覚えている。

 そんなわけで、練習の様子をビデオで撮影して、簡単なインタビューをしただけで終わりだったので、えっ、これだけ?とは思ったが、普段あまり他の県に行くことがなかったぼくからすれば半分遊び気分みたいなものなので、こうやって車に乗って取材に行くだけで楽しかった。



 おかげさまで、ずっと2ページ目だった翻訳ランキングが1ページ目にアップしました。これでやっと少しは目にとまりやすくなるかも、と思ったのだが、よくよく考えてみると、そもそもこのランキングを見ている人間の絶対数が極めて少ないのではないかということに気が付いた。

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