なんちゃって翻訳&通訳

 日本に1ヶ月半ほど滞在し、タイに戻ると、妻のお母さんから、「(ぼくが日本に一時帰国している間に)例のテレビ番組制作会社から電話があった」と言われた。どうやら会社はぼくに電話をしたのだがつながらなかったので、妻のお母さんのところに電話がかかってきたらしい*1。まったく連絡がなかったのにぼくが帰国している時にかかってくるとは。

 しかし、しばらくするとまた会社から電話がかかってきた。また翻訳してほしい文書があるとのことだった。ただし、料金については今度は1時間いくらではなく、1セットいくらの計算だった。まあこれは当然であろう。

 さて、翻訳を引き受けたはいいが、前にも書いたように当時のぼくはパソコンもなければファックスもない状態だったので、当然ながら原稿を取りにオフィスへと向かった。

 そして家に持ち帰って翻訳し、それを再びオフィスへ持って行く。手書きの翻訳なので今度はオフィスにあるパソコンに打ち込まなければならないのだ。あらためて振り返ってみても恐ろしいほどのアナログ振り。この時2002年の5月である。

 ちなみに、翻訳した文書は番組の打ち合わせのための資料で、打ち合わせの相手が日本人だったので日本語の資料が必要だったのである。そして、当然ながらその打ち合わせにも同行した。要は通訳である。

 そんな感じで、しばらくの間、なんちゃって翻訳となんちゃって通訳をやることになるのだが、この経験がぼくが本格的に翻訳の仕事をするきっかけとなったことは間違いない。



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*1:この当時ぼくはPCTと呼ばれる携帯電話を使っていた。PCTというのは普通の携帯電話と違って、固定電話の番号を利用するタイプの携帯電話で、バンコクおよびその周辺の地域でしか使えないという欠点はあったが、その当時はまだあまり普及していなかった携帯電話と比べて、端末や電話料金が安かったことから人気があった。なお、ぼくのPCTの番号は妻のお母さんのうちの電話番号で、PCTにつながらない場合は自動的に固定電話につながるようになっていたため、結果的に会社からお母さんのところに電話がかかってきた