最後のおつとめ

 他のクラスの授業はまだ10日ほど残っているが、ポーホックの試験が終わったので、ポーホック対策クラスの授業は終了である。

 しかし、ぼくにはまだひとつやることが残っていた。

 司会である。

 というのも、ぼくの通っていた学校では1年の最後の授業が終わった次の日にクリスマスパーティーを行うのだが、今年のパーティーで司会をやってくれないかと校長に頼まれたのである。

 ぼくは前の年の11月から学校に通い始めてちょうど去年のクリスマスパーティにも参加していたので、生徒が司会をやることも知っていたし、会の大体の雰囲気は分かっていた。

 クリスマスパーティでは生徒たちが出身地別にいくつかのチームに分かれて出し物と食べ物を用意する。

 去年で言うと、日本チーム、ヨーロッパチーム、アメリカチーム、韓国チーム、アジアチーム、それから先生チームとそのぐらいだったと思う。

 そして実は、例の先生たちが辞めた事件の時に特に日本人の長くいる生徒たちのほとんどが学校を移っていったので、日本チームのリーダーをやれそうな人がおらず、前年までの日本人チームのノートを去年のリーダーから託されていたぼくが必然的にリーダーをやることになった。

 司会のほうは、いくら1年学校に通ってだいぶタイ語が話せるようになったとは言っても、あらたまった場での言い回しをよどみなく言うことは難しいので、大学でマスコミ・ジャーナリズム学部だった妻に台本を書いてもらった。これは正直助かった。

 日本人チームのほうは、去年していたようにまず日本人の生徒から1人100バーツずつお金を集めて(前の年はたしか1人50バーツだったが)、そのお金で出し物と食べ物の準備をすることにした。

 まず、出し物担当と食べ物担当に分かれて、ぼくは出し物担当になったので、食べ物のほうは担当の人にお願いした。出し物は歌を歌うことになったので、選曲や歌の指導は他の日本人がしてくれることになった。ただ、日本人チームの部屋の飾りをなんとかしないといけないということで、それはぼくが担当することになった(飾りつけはみんなで協力してやったが)。

 さて、部屋の飾りをどうしたものかと思ったのだが、最終的には、国際交流基金バンコク日本文化センターに行って、ちょうちんなどの日本の雰囲気を醸し出せそうな飾りをいくつか借りてきた。後は、オフィス用品の店でカラーの画用紙を買ってきて、部屋の壁にしょぼいサクラの木をつくることにした。

 そんなわけで、ぼくも去年は学校に入ったばかりで準備のことはあまりよく分からなかったし、他の日本人は去年のパーティーのことはほとんど知らない人ばかりだったので、どうやって準備すればいいのか分からず大変だったが、それでも皆さんに協力していただいて何とか準備することができた。

 で、パーティー当日はやはりちょっと緊張はしたのだが、何とか司会も無事つとめ、タイ語学校での1年ちょっとの勉強は終了した。


 やっぱこうやって下に貼ると効果ありますねえ、すごい。

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 でもこの「タイ情報」ってのは本当はちょっと違う気もするが、これも営業活動の一環ということで。