モジュール3(その2)

 タイ語には42の子音文字があり、それがさらに低子音および中子音、高子音の3グループに分かれている。

 ぼくが通った学校の教え方というのは、3グループに分かれているその子音文字を1グループずつ順番に勉強していくというものである。それもそれぞれのグループの文字を一気に勉強するのではなく、1日3文字ずつとかたしかそのぐらいだったと記憶している。

 そして、ぼくの記憶が間違っていなければ一番最初に勉強するのが中子音である。というのは、以前このブログで書いたように、タイ語には5つの声調があり、3グループある子音のうちでこの5つの声調をすべて表記できるのは中子音だけだからである。それに対して、低子音と高子音というのは、これもやはり以前このブログで説明したが、それぞれの子音は5つの声調のうち3つの音しか表記できないので、両方の子音を合わせて5つの声調をカバーしているという関係である。したがって、この中子音を基本にして、その派生としてその後に低子音や高子音を勉強するというのがこの学校のやり方なのではないかと思う。先生に聞いたわけではないが、おそらくそうであろう。

 さて、まずは中子音を勉強すると言ったが、タイ語というのは子音だけでは言葉にはならないので、子音とあわせて母音と声調記号も勉強する必要がある。というわけで、中子音とあわせて母音も勉強するわけだが、その母音も一気にすべての母音を勉強するのではなく、順番に少しずつ覚えていくというやり方だったと記憶している(記憶ばかりで申し訳ないが)。また声調記号だが、最初は声調記号のない言葉を勉強し、その後声調記号の付いた言葉を勉強するという順番で覚えていった、とやはりこれも記憶している。

 そういうわけで、この学校の文字の読み書きの勉強というのは、イメージで言うと、少しずつ読める字が増えていって、最終的にはすべての文字が読めるようになるといった感じである。