タイ語を教える
今日はちょっと話題を変えて、でもやっぱりタイ語の話を。
実はひょんなことからタイ語を教えることになった。というのも、うちの妻は日本に来ていまだに働いていないのだが、なにを隠そうあのワット・ポー (วัดโพธิ์) のマッサージ学校*1でマッサージの勉強をしたことがあるので、ネットでタイマッサージ店を探していたところ、ぼくの住んでいる市にもタイマッサージの店があることが分かった。しかも、その店がなんとうちの近くで、さらにはマッサージのスタッフを募集しているではないか。これはもう応募するしかないと思い、店にメールを出したところ、さっそく返事があり、彼女の簡単な経歴をメールで尋ねられた後、では面接しましょうということになった。
ところが、その話を妻にするとマッサージ店では働きたくないと言う。日本語もまだちゃんとしゃべれないし、このお店はどちらかというとスパのような雰囲気の店で、何かあるといやなのでそういうところでは働きたくないと言う。うちの妻はいやだと言い出したらもう人の話は聞かない性格だし、ぼく自身も彼女にちゃんと確認せずに勇み足で応募してしまったので、最終的には、謝りのメールを送って応募の話はなかったことにしてもらった。
そして、店からも分かりましたというメールが来てこの話はこれで終わったのだが、それとは別件でということで、タイ語が話せるようになりたいのでもしよければタイ語を教えてほしいと頼まれた。
ぼくはもちろんちゃんとタイ語を教えたこともその技術もないのだが、同じ市内のそれも近所に住んでいる人がタイ語なんていうマイナー言語を勉強したいというのだし、これもなにかの縁だと思って引き受けることにした。
ただし、この話には実はちょっとした裏がある。というのも、最初にスタッフ募集への応募のメールを出した時に、蛇足ですがと断りを入れて、自分はタイ語の翻訳の仕事をやっていてタイマッサージやルーシーダットン (ฤาษีดัดตน) *2の文書を翻訳したことがありますと付け加えておいたのだ。これにはもちろん下心があり、翻訳業の営業活動の一環として書いたのであるが、今回のタイ語レッスンの依頼もおそらくこの情報と無関係ではないだろう。
そんなわけで、ひそかに目論んでいた店の人から翻訳の依頼はなかったが、結局その代わりにタイ語を教えてほしいという依頼をいただくことになった。