一番最初は

 モジュール1ではまず最初の2日間で、ひたすら発音の練習をするのだが、実は初日の授業の前にまず先生が生徒たちの前で言った言葉がある。それが次の3つの言葉である。

 ฟังดีๆ (fang dii dii)
 คิดดีๆ (khit dii dii)
 พูดดังๆ (phuut dang dang)

 最初の「ฟังดีๆ 」では人差し指で耳を指しながら、次の「คิดดีๆ 」では人差し指で頭を指しながら、最後の「พูดดังๆ 」では口の前で手をグーパーしながら、先生がこれらの言葉を生徒たちに聞かせてくれた。

 たしかこの時のぼくは「ฟัง」も「คิด」も「พูด」もその意味はすでに知っていたような気がするが、たとえこれらの言葉の意味が分からなくても、目の前でこのように身振りをまじえながらしゃべってもらえれば、何となく意味は分かるのではないかと思うし、だからこそぼくは今でもこの3つの言葉をはっきりと覚えている。

 この3つの言葉を口ずさむと、タイ語を勉強し始めたあの頃のことを思い出す。

 ちなみに、この3つの言葉を例えばこんな時に使う。

 「ฟังดีๆ 」→相手に自分の言うことをしっかり聞いてほしい時。

 「คิดดีๆ 」→あることがらについてしっかり考えてほしい時。

 「พูดดังๆ 」→相手に聞こえるような大きな声で話してほしい時。

 う〜ん、なんかそのまんまだな。