教室を間違える

 さて、モジュール1から始まったタイ語学校*1。昨日書いたようにモジュール1は10人のクラスが2クラスあるのだが、まず最初はモジュール1の生徒が全員集まり、校長とモジュール1の先生が学校の授業について少し話をした後、生徒がひとりずつ自分の名前を名乗り自己紹介をした。これはもちろんタイ語ではなく英語である。そしてこの後それぞれのクラスに分かれた。

 モジュールの初日には、それぞれのクラスの生徒の名前が書かれた紙が掲示板に貼られるので、その紙を見れば自分がクラスが何番の教室なのか分かるのだが、ぼくはそれがよく分かっていなくて、自分のクラスの教室ではなく間違えてもうひとつのクラスの教室に行ってしまった。

 そして、先生がやってきて授業が始まり、それぞれの生徒の名前を先生が確認する段階になり、ぼくは自分が教室を間違えていることに気が付いた。ただし、最初の1時間はそのままその教室で勉強することになった。というのも、授業は1日4時間だが当然4時間ぶっ続けで勉強するわけではなく、1時間ごとに10分ずつ休憩が入るため(正確に言えば50分ごとに10分の休憩だが)、最初の1時間だけはその教室で勉強することになったのだ。

 ところがこのモジュール1の先生の授業がいきなり面白い。かなりベテランの先生なのだが、いきなり生徒の心をわしづかみにしてしまうような素晴らしい教え方で*2、ぼくはすっかりこの先生の授業が気に入ってしまった。ただし、実際にはぼくはこのクラスの生徒ではないので、2時間目からは自分のクラスの教室へ行き授業を受けた。

 そして、2時間目から本来の自分のクラスで授業を受けてみると、今度はこれがあまり面白くない。簡単に言うと教え方が今いちうまくないというか生徒の心をつかんでいないのだ。先ほどの先生が面白かっただけにそのギャップが余計に激しかった。

 ぼくはこの学校での授業を受ける前に一応タイ語の読み書きができるようになっていたし、初心者にしては単語もそこそこ知っていたので、授業の内容自体ははっきり言って全く難しくはなかったのだが、それでもやはり1時間目の先生と自分のクラスの先生とでは明らかに教え方のうまさに差があった。

 そんなわけで、1日目の授業が終わった後に、学校の事務員にクラスを変えてほしいとお願いしてみたのだが、案の定、1クラス10人ずつと決まっているのでダメだと言われ素直にあきらめた。

 ということで、いきなり教室を間違えるというスタートになったのだが、そのおかげで先生によって教え方のうまさに差があるということを身をもって知ることができた。

*1:過去に勉強した経験のある人などは試験を受けて途中のモジュールから始められる。

*2:ただし、素晴らしいという記憶は鮮明だが、具体的にどう素晴らしかったのかは覚えていない。