アパートを探す その2

 ぼくが行く予定のタイ語学校というのが、スラウォン通り(ถนนสุรวงศ์)というところにあり、この通りと平行に走っているシーロム通り(ถนนสีลม)という通りがある。この2本の通りの間が観光客がひしめく観光地ゾーンになっており、その中にパッポン通り(ถนนพัฒน์พงศ์)というバンコクの歓楽街の代名詞のような通りがある*1

 そして、このバンコクの歓楽街の代名詞ことパッポン通りからわずか50mほどのところにぼくが行く予定のタイ語学校があるのである(というかこの学校の教室からこの通りが見えるんですけど実は)。そしてぼくがこの学校を選んだのは何を隠そうこの歓楽街に近かったからであるということは誓ってない。別に誓わなくてもいいのだが。

 ということで、今度はこのスラウォン通り周辺のアパートを見に行った。小ぎれいでなかなか住み心地のよさそうなアパートもあったのだが、いかんせん予算オーバーで断念せざるを得なかった(単にケチとも言う)。そんな中で思いっきり街中にも関わらずひとつだけ格安のアパートがあった。その他のところはいわゆるスタジオタイプで安くても8000バーツぐらいはしたのだが、そのアパートだけは1ヶ月の家賃が4700バーツだった。そこはたまたま某日本語無料情報誌*2を読んでいて見つけたのだ。見た目はどちらかというとぼろっちくて、中もそれほど小ぎれいな感じではなかったので迷ったのだが、街のど真ん中にしては値段が安かったし、何と言っても学校まで歩いて2分ぐらいのところにあったので、最終的にはこのアパートに住むことにした。

 ちなみに家賃だが、1人だと4700バーツなのだが、2人で住む場合は5200バーツという変則的な料金設定で、その当時は妻と一緒に住むつもりはなかったので、とりあえず1人で住むということで契約した。また、いわゆる礼金というのはなく、払ったのは敷金だけだった。いくらだったか覚えていないがすごく安かった覚えがある。あと、このアパートはかなり変わっていて、洗濯はアパートが全部やってくれる。また、水代はタダで土日以外は毎日部屋の掃除もしてくれて1人で住めば4700バーツなので、それを考えるとかなりお得なアパートではある。

 そんなわけで、アパートで契約を終えた後、カオサン通りのゲストハウスに帰り、急いで荷物を片付けてチェックアウトした記憶がある。このアパートで暮らし始めたのはたしか2000年の10月16日からだ。タイ語学校に通い始めるちょうど1ヶ月前だった。

 最後に付けたし。今日の日記に通りの名前がいくつか出てくるが、「通り」というのはタイ語では「ถนน (thanon)」と言う。注意が必要なのは、日本語の場合「〜通り」というように、「通り」という言葉の前にその名前が来るのだが、タイ語の場合「通り+その名前」のように語順が日本語とは逆になる。

 例)シーロム通り→通り+シーロム→ถนน+สีลม→ถนนสีลม

*1:この通りがどんな通りか知りたい人は「パッポン通り」とキーワードを入れて検索すればすぐ分かるであろう。

*2:バンコクにはこの当時から何誌も日本語の無料情報誌があってカオサン滞在時代もせっせと紀伊国屋に取りに行っていた。