ボインちゃんさようなら

 ボインの主なものはだいたい説明したので、そろそろボインちゃんは卒業して今日はまた子音について説明しようと思う。(本当はまだ説明していないボインちゃんもいる、いやあるのがだが、そのボインちゃんたちは普段あまり見かけることがないので出てきた時にその都度ご紹介することにする)

 さて、現在タイ語で使われている子音文字は以前ご紹介したように全部で42字なのだが、実はまだご紹介していない子音がある。といっても42字以外に新たな子音があるわけではなく、これまでの子音が基本だとすると言わば応用の子音である。ただし、応用と言いつつかなり頻繁に目にする子音なのでこれを紹介しないわけにもいかないのである。

 では、前置きはこのぐらいにしてまずはご紹介しよう。

 ปร พร ปล พล ผล ตร กร คร ขร กล คล ขล กว คว ขว

 本当はまだこの他にもあるのだが、まずは8、9割読めることを優先し、普段あまり見かけないものに関してはここではあえて紹介しない。

 ではひとつずつ見ていこう。

 ประตู

 「ประ」は「p」+「r」+母音の「a (ア) 」なので「pra (プラ) 」と読む。それに「ตู (tuu)」がくっついているのであわせて「pratuu (プラトゥー) 」と読む。バンコクの中心街に「プラトゥーナーム」というショッピングエリアがあり、これをタイ語で書くと「ประตูน้ำ」なのだが、これは「水門」という意味である。ちなみに「น้ำ (naam) 」とはここでは水という意味である。

 พระ

 「ph」+「r」+「(母音の) a」なので「phra (プラ) 」と読む。この「พระ (phra) 」という言葉は本当に使用範囲が広く、なかなか一言でこういう意味だとは言えないのだが、よく使われるのは「仏」、「僧侶」という意味である。

 ปลา

 「p」+「l」+「(母音の) aa」なので「plaa (プラー) 」と読む。タイには日本人にもわりとよく知られている「ナンプラー*1」と呼ばれる調味料があるが、これをタイ語で書くと「น้ำปลา (namplaa)*2 」となる。ちなみに「ナンプラー」というのは「魚醤」のことで、「ปลา (plaa) 」は「魚」を意味する。

 ผลัก

 「ph」+「l」+「(母音の) a」+「 (末子音の) k」なので「phlak (プラック) 」と読む。よくお店のドアなんかに「ผลัก」と書いてあったりする。ただし自動ドアの場合は横にスライドするので書いてないが。日本のドアにも書いてあるでしょ。「押」というマークが。あでも今は英語で「push」のほうがけっこう多いかなもしかして。

 ไตร

「t」+「r」+「(母音の) ai」なので「trai (トライ) 」と読む。普段はめったに遣うことのない言葉だが意味は「三つの」なので非常に覚えやすい。

 まだ全部紹介していないが今日はもう眠いのでこのぐらいにしておく。

*1:タイ文字の表記にもとづけば「ナムプラー」となるが、日本人の耳に聞こえる音としては「ナンプラー」のほうが近いのでそのような表記が一般的になっている

*2:น้ำ」は他の単語の前につく場合は「nam」、後ろにつく場合は「naam」と発音する。