日本でいかに仕事を見つけるか?(その三)

 実はこれもはっきりと時期を覚えていないのだが、たしかデパートのバイトを始めてからだったと思う。ネットで何かを検索していたら(実はこれもよく覚えていないが多分翻訳の仕事の検索だったのだろう)、たまたま「翻訳者ディレクトリ」というサイトを見つけた*1

 このサイトを一言で説明するならば「翻訳してほしい人と翻訳したい人をマッチングさせるサイト」である。

 もう少し詳しく説明しよう。このサイトではまず翻訳したい人、つまり翻訳者と翻訳会社がサイトに自分(自社)の情報を登録できるしくみになっている。そして、そういった登録情報を翻訳してほしい人、つまり翻訳の仕事を依頼したいクライアントが見て、自分の求める条件に適う人(会社)に連絡を取るわけである。また、翻訳会社が人材を募集することもある。このサイトを「出会い系サイト」と称していた人がいたが、なかなかうまいこと言うなあと思ったものである。

 そして「翻訳したい人」であるぼくは、未知なる出会いを求めてこの出会い系サイトにさっそく登録したわけである当然ながら。

 ただ、一応登録はしたものの、それでいきなり「出会い」があるとは実は期待していなかった。と言うよりも、こんなサイトに登録しただけでそんな「出会い」なんてなかなかないだろうと思っていた。まあ期待はしていないがとりあえず登録しておいたのである。

 ところがそんなぼくの予想に反して、しばらくすると連絡が来たのである、それも短い期間に複数の相手から。これは正直意外であった。ところがところが、そんな時に限ってちょうどデパートのバイトをしていたものだから、相手の申し出を受けたくても受ける時間がなかったのである。実は11月中にまったく何も仕事をしなかったのは、バイトを始めた途端に仕事が入るということを恐れていたからでもあるのだが、人生というのは往々にしてこういうものなのだと思う。

 そんなわけでせっかく複数から申し出があったのだが、そのうち受けることができたのは1社のみ。しかもその仕事は翻訳ではなく翻訳チェックである(最初はこの会社も翻訳の仕事だったが、ぼくが時間がないことを伝えると、ではせめてチェックだけでもという話だったのでお引き受けしたのである)。

 ただし、これでこの翻訳者ディレクトリはなかなか使えるかもしれないという感触を得ることができたし、実際この後、このサイト経由で翻訳はおろか通訳の仕事も来るようになるのである。



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*1:ディレクトリ (directory) には「人名簿」といった意味があり、翻訳者ディレクトリというのはつまり翻訳者リストみたいな意味である。