おお!わい談?

 前回のHの話に引き続き今回は猥談。ただし、わい談はわい談でも残念ながら(と言うか予想どおり?)「猥談」ではなく「Y談」である。この段階でもし「Y談」って一体何の話をするつもりかなあこいつはと先読みしていただければそれはぼくの思うツボである。まあ、ちょっと勘のいい人ならぼくが書こうとしていることなど想像に難くないかもしれないが。

 さて「Y」である。タイ語で「Y」と言えば何か。そう。「ย」である。前回のH()の話はちょっと長ったらしくなってしまったが、今回の「Y()談」はスパッと一回読みきりでいきたいと思う。

 まず次の4語を見ていただきたい。

 1. ย่า
 2. ยาก
 3. ย่าง
 4. ยู่

 上の1から4までの単語はそれぞれ何と読み、声調は何だろうか。復習だと思って考えてみてほしい。ちなみに「」は低子音である。

 1. ย่า(yaa:ヤー)第3声調(低子音+声調記号マイ・エーク+長母音)
 2. ยาก(yaak:ヤーク)第3声調(低子音+声調記号なし+長母音+末子音「k」)
 3. ย่าง(yaang:ヤーン)第3声調(低子音+声調記号マイ・エーク+長母音+末子音「ng」)
 4. ยู่(yuu:ユー)第3声調(低子音+声調記号マイ・エーク+長母音)

 この4語の読み方と声調はそれぞれ上のようになる。しかし、今日のわい談はまだこれでは終わらない。本日の日記のタイトルを見ていただきたい。「おお!わい談?」である。「おお!」とは何か。「O」である。では「O」とは何か。「」である。ということで本日は「」にも登場していただかないといけない。というか「」に登場してもらわないと本日のミッションが達成できない。では、次の4語を見ていただきたい。

 1. อย่า
 2. อยาก
 3. อย่าง
 4. อยู่

 この4語はなんと読むだろうか。いやそれはまだ分からなくていいのである。まず分かっていただきたいのは先ほどの4語との違い。これはお分かりかと思う。そう。先ほどの4語の頭に「O()」が付いたのである。じゃあ「O()」が付くとどうなるの?っていうのが実は本日知っていただきたいこと。えっと、結論から言うとカタカナで書いても読み方は変わりません。ただし声調が変わります。ええ、なんかそんなようなのがちょっと前にあったような?と思ったアナタは素晴らしい。実を言わなくてもこの「O()」には非常に重要な役割があり、それはあの「H()」の役割によく似ている。こんな役割である。

 「低子音を中子音にしちゃう」

 「H()」の場合は「低子音を高子音にしちゃう」であったが、今度は「中子音」にしちゃうのである。つまり、もともと低子音である「」に「」が付いて「อย」となり「中子音」に変身するということである。

 ただし、この「O()」には「H()」とは決定的に異なる点がある。「H()」が付いて高子音になっちゃう単語というのはかなりの数があるのだが、「O()」が付いて中子音になっちゃう単語というのはひじょーに数が限られている。どの程度限られているかというと、実は先ほどの「4語」だけなのである。ただし、たったの4語だがこの4語はすべて頻出単語ばかりなので、ぜひすべて覚えていただきたい。というか普段から使うようになれば勝手に覚えてしまうので心配はいらないが。

 では最後に、この4語のそれぞれの意味について簡単に触れておきたい。

 1. อย่า

 この言葉は1語だけでも使えるある意味とっても便利な言葉である。例えば、こんな場面でこんなふうに使える。

 ぼくにはタイ人の妻がいるが、世間一般の多くの夫婦と(おそらく)違わず、彼女はぼくの前でも当然のごとく屁をこいてくれる。ぼくも彼女の前で当然のごとくこくのでお互いさまだが。で、そうなると彼女が屁をここうとする時はだいたいその動きで事前に察知することができるようになる。そんな時はぼくは防衛のために一言こう言う。

 「อย่า(ヤー)」

 しかしそんなぼくの防衛の言葉にもかかわらず彼女はいつも当然の如くこいてくれる。ただし、これが逆の立場であってもぼくも同じことをするので仕方ないが。これが日本語だったらなんと言うか。ちょっと想像力を働かせてみてほしい。

 2. อยาก

 これはまわりくどい説明はしないほうがいいだろう。英語で言えば「want」。また、「want to」としての役割も果たす超頻出単語のひとつである。

 3. อย่าง

 これもまた超頻出単語のひとつで、しかも用途が多岐にわたり、意味が抽象的なので具体例はあげにくい。しかもぼくはそろそろ日記を書くのが疲れてきた。すいません。やっぱりこの単語の意味はここではあえて紹介しないでおきたい。

 4. อยู่

 タイ人の家族を想像して下さい。例えば、母親に用事があって家に電話をかける。ところが電話に出たのは父親である。そうすると当然このように聞く。「お母さんに代わって。」でもお母さんはいないかもしれない。だからまずこうやってに聞くこともある。「お母さんいる?」そして母親がいれば父親は当然次のように答える。「อยู่」そんな意味の言葉である。

 ということで、今回のわい談はここまでにしておきたい。

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