正解を求めない

世の中が正解を求めたがる傾向にあるように思えます。この人の言うことなら間違いない。あの人がそう言うのならきっとそうだ。

 

その気持ちは私にもよく分かります。例えば、自分はAという考えが正しいと思っていると、Aという考えが正しいと言っている人やAという考えを支持している人の意見を読んだり聞いたりすると安心できるからです。そして、無意識のうちに自分の意見を肯定してくれる情報を探していることにふと気が付くことがあります。

 

自分と同じ考えの意見を求めたり、自分と同じ考えの意見を見つけると安心したりするのは、それが正しいのだという裏付けが欲しいからです。つまり、正解を求めているからです。

 

しかし、何が正しいのか、何が正解なのかということは実際には分からないことのほうが多いです。何が正解なのか分かっていて、ひたすらそれに向かって進んでいく人生というのはきっと面白くないと思います。

 

何が正解なのか分からず、迷いながら、疑問を抱きながら、失敗をしながら、それでも生きていくほうが辛くはあっても面白みがあるのではないかと思いますし、そもそも思い通りにいかないのが人生なんだとずいぶん前から思っています。きっと死ぬまで正解など分からないと思いますから、しゃかりきに正解を求める必要もないですし、正解かどうかは分からないけど、何が正しいのかは分からないけど、それでもとにかくやっていくということだけで十分なのかなと思います。

 

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